株式会社 永沢工機

永沢工機では1998年より、お客さまの信頼と満足を得る為にISO9001に取り組んできました。特に弊社では、システムの設計段階より「品質は設計を含めたプロセスで作られる」ということを根底に取り組んできた為、書類が多く、コストアップになったりデータ改ざんなど扱う人のモラル低下を起こし、品質が書類管理に乗っ取られる書類至上主義にならないような設計になっています。具体的には、製造現場への負担が軽く、また転記のムダやミスを防止し、現場に役立つ品質情報の利用が出来るようになっているということです。 これらの内容を工場見学時に図面管理の方法、識別方法、工程管理、不適合品管理などの面から確認していただきたいと思います。

永沢工機では、お客様から注文をいただくと社内独自の生産管理システムを使用し、設計変更など無いかを確認して受注処理を行います。その後、ホワイトボードを使用したアナログ管理により製造計画し、製品の品質やコストを決定する重要なポジションにあるプログラム工程を経て製造部門に製造指示をします。3Dを利用したプログラムや検証方法などで、現場投入前に不具合を発生させない仕組みを確認していただきたいと思います。 また、最初の工程であるNCグループでは、材料の先入れ先出しの管理や、最新の加工機によるパンチとレーザーの複合加工をご覧いただき、マシングループでは2次バリを発生させないバリ取りや、加工漏れを発生させない工夫など、ベンダーグループではベテラン作業者による段取り換えの正確さや加工方法、アッセングループではJIS試験合格者による溶接やサンダー仕上げ、歪みの少ないYAGレーザー溶接加工を実際の製品で確認してください。

永沢工機では、台車を利用した独自の生産方式があります。お客様の注文ロットをバラバラにして工程を進めるのではなく、1つのカタマリとして工程間を移動する方式をとっています。 見学時にはこの台車を前にして、カタマリの利点、悪い点、大きさの作り方などを説明したいと思います。 この台車での生産方式を見ていただければ、なぜ短納期が可能なのか、特急飛び込みに対応できるのかを理解していただけると考えております。